この関係を終わらせるためなら、私は……



今までの自分を捨てる。



「本当に本当に、アサヒが好きなの」


狂おしいほど、切ないほどに。


この意味、履き違えさせない。


たとえ貴方がそう思おうとしても、私は何度でも言ってあげる。



だから、終わらせましょう?


偽りで構成されたこの道化を。


踊って踊らされてきた、空虚な時間を。


ゼロに。


全部をかなぐり捨てて、一からまた紡ぎましょう?




「アリサ、なんで……なん、で……そんなこと……」


そんなことを言うなんて、信じられない。


信じたくない。


確かに語っているアサヒの瞳。


戸惑い、躊躇い、困惑、混乱、喫驚。


様々な感情が入り乱れて、アサヒをおかしくさせる。


こうなることは分かっていた。