彼に直接聞かない限り、気が収まらない。
今すぐに行動を起こさないといけないの。
お願いだからそこにいて。
完全に昇った日の下。
祈るように辿り着いたのは、閑静な高級住宅街の中心部にある、最も大きく際立った高層マンション。
部屋番号はわかる。
自動ドアを抜けて入った先のホールで出迎えたコンシェルジュは、軽く会釈をするだけで私を咎めはしなかった。
顔馴染みだから、当然だ。
素知らぬ顔をしてその場を切り抜けると、エレベーターに乗り込む。
慣れたようにボタンを押して、階上に着くまでの間に頭をフル回転させて考える。
会ったらまずは何を言おうか。
やはり謝るべき。それは絶対だ。
その後、私はどうすればいい?