けれど上っ面だけ繕っても、意味などなかったのですよ?


だって私とアサヒの結束は、年を重ねるごとに深まってしまったんですから。


おかげで私は狂ってしまった。


純粋なアサヒは私に感化されてしまった。



元が良かったのは彼だけで、私は初めから欠陥品。


死にたがり。


生まれ持った私の性質を理解できないほど馬鹿でもないだろう、私たちの親は、面倒を避けるために対策をとった。


唯一私を抑えることができるアサヒに私を任せたのだ。


それだけではなく、被害が及ばないように、なるべく公に関与させないように、社会勉強という表向きの名目で私たちを家から追い出した。


つまりはそう、厄介払い。



けれど貴方たちの愚痴を聞き流せるほど、私は利口ではなかったようですね。