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「人ってね、一人では生きられないらしいの」


「ふうん。それはどうして?」


「社会的に関わりを得ないといけないから。……だって」


「ふ、それは誰かの受け売りなんだ?」


「そ、そうとも言うけど……そうではなくてっ」



トランプをしながら、語る私の話に耳を傾けるアサヒ。


今は彼のほうが有利だ。


私もどうにかして立て直さないと。


……とは言っても、ただの遊戯だからそれほどの真剣問題ではないけれど。



「私にはアサヒがいるから、確かに一人ではないなあって思ったの」



彼はゲームと名のつくものは何でもできる。


囲碁、チェス、ポーカー……


特に、自分の手札を相手に悟らせないゲームが大得意。


私も常々やりづらいと思っているくらい。


……なの、だけど。