「・・・いまから、どうしよう。」そんなあたしのぼやいた独り言は周りにいる人達の声で、
車の音に掻き消されていったー・・・。

理香には、用事があるって言ったけど・・・。実際は、そんな用事なんてないんだ。。
だだ・・・今日は、遊びたくない。そんな日なの。
それを言えなくて、つい、言ってしまった・・・。。。

誰でもいいから、お願い。
私を、私のことを知らないところに連れて行ってー・・・。

あたしは、そんな叶わぬ思いを願いを心に秘める。



   ・・・ガチャッ。
「だだいまー。」

結局、何処にも行かず・・・行けず家に帰ってきた。




《智也〜。味見して〜。》
《おー。おっ。うまそぅじゃん♪》

「ッ・・・。」