という声。
「はっ、冗談じゃ…」
「え〜、付き合ってように見える?」
「もぅ、ラブラブに見えるよ〜」
「ふふ」
「おい、否定して来いよ」
そいうと、小声で「付き合ってるって言ってもいいんですよ?」と言ってきた。
「俺は、お前と付き合わねぇよ」
と大声で言うと
「美恵、先輩超照れ屋さんじゃん」
「でしょ」
「お幸せに、また、明日ね」
「うん」
「おぃ」
「三津谷先輩」
「ん?」
「あたし、三津谷先輩のこと好きなんです。恋愛感情なんです」
「っ」
「あたしと付き合ってくれませんか?」
「えっと」
その時、
「大神さん、何してるの?」
「三津谷もいるじゃん」
という、有村と鈴村の声。
「え」
「しょ、翔太」
「美樹…さっきの聞い…」
「えっと…あ、あたし、帰るね」
「ちょっ」
美樹は、走ってその場からいなくなるし、江口からは体の関係を持ちかけられるし。
このままじゃ噂通りになっちまう。
そう思いながら家に帰ると美樹の字で、「バイバイ」と書かれていた紙を発見した。