「喧嘩してたわけじゃないけど。あ、鈴村くんと有村さんと仲良くなろうと思ってるんだけど」
「いいと思うぞ」
そいうと少し副担任と話して、保健室に戻ると有村と鈴村が居なくて2人を探した。
それが、いくら探しても2人はいなくて、保健室に行くと2人はいた。
そして、2人は美樹に一生懸命謝っていた。
数分経って和解をしたものの美樹の敬語は取れなくて、それがおかしくて笑いそうになるのを堪えていた。
そして、ある日、美樹が突然。
「そう言えば、今度テストですよね」
という言葉。
「そうそう。大神さんは三津谷くんがいればなんとかなりそうだけど」
「はい。翔太に教えてもらいます。翔太は、授業聞いてるだけで勉強出来ちゃうタイプなので」
と、べた褒めしてる美樹。
「美樹のテストは任せろ」
調子に乗って言ってみたら
「助かる」
と素直な言葉が返ってきた。
「で、問題は。鈴村だな」
「あ、俺は、一夜漬けでなんとか…」
「なるわけないでしょ」
「あ、有村…」
「何?」
「勉強教えてくれ」
「しょうがないな〜。あたしが教えるんだからクラスでの順位半分から上になるようにしてよね」
「うぅ」
「じゃ、教えない」
「が、頑張る」
「よし。協力してやる」
あ、こりゃ、完全に、鈴村は尻に引かれるタイプだ。
それから、日曜日に勉強会することになった。
話しは、まぁ、はっしょるが、美樹なりに勉強は頑張っていたものの結果、俺を頼ってくれてかなり嬉しかった。