「俺の場合だからな。あくまで。でも、大神の場合はそもそもが違う」
「根本が違うってこと?」
「そういうこと」
「友達かどうか、友達とは?とかの問題ではなく、お前の秘密をバラされたからなんだよ」
「それってつまり」
「プライバシー問題だな」
「プライバシーとは?」
「そこからか」
「うん」
「プライバシー…私事を知られたくないことって意味だな」
「うん、知られたくなかった」
「じゃーあってるな」
副担任の言葉は最もだった。俺は首をかいたその直後副担任から呼び出された。
戸惑っている美樹を見て副担任はどっかに行ってしまった。
トイレとか言ってたが絶対に嘘。そんなことはどうでもいいとして
「み、美樹」
と話し始めた。でも美樹は「ん」と素っ気ない返答。
「俺が悪かった」
「…」
美樹は、黙ってしまったが構わずに「美樹にだって話されたくないことだってあるよな」と当然のことを言うと「あるにきまってんじゃん。ふざけんな」と言われた。言われても仕方ない、それだけのことをしたんだ。
それからと言うもの、俺は勝手にペラペラと話し始めて、話し終えた時には、自己嫌悪した。結果的に、自分の正当化してしまったからだ。
でも、美樹は「あの2人と仲良くなれるかな」と言った。
「まぁ、仲良くなれるんじゃないか」
「頑張ってみる」
「俺も協力するから」
そう話しがまとまった時に副担任が来た。
「仲直りしたか」