「似合ってるのか」
「うん、けど。メガネの姿は、他の人に見せたくないっ…あ、口に出しちゃった」
「っ」
「翔太?」
「メガネは美樹の前だけにする」
「翔太、顔真っ赤だよ?熱ある?」
「美樹のせいだからね」
「あ、あたしのせい?なんで?」
「なんでもだ。さて、勉強するぞ」
「う、うん」
あたしは、翔太に『それ以上聞くな』と言われてるような気がしたから聞けなかったものの納得してなかった。
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「美樹、集中してる?」
「してる」
「してない」
「今日はもぅ辞める?」
「辞めない」
それから、あたしは、集中することに精一杯だった。
そんなあたしの願いは、勉強の時はメガネをやめて頂きたい。だって、かっこいいんだもん。
後日談。
翔太は、あたしの勉強教えてる時は、コンタクトになった。
ちょっと残な気持ちになったのは翔太には、秘密。
そして、日にちは早く流れて日曜日。
「おじゃまします」
と言いながら、有村さんの家に入っていった。初めはびっくりしたもので。だって、豪邸だったから。
「いやー、よく来てくれたよ」
「はい、戸惑いはしましたけど。あ、あの。有村さんはお嬢様で?」
「まぁ、世間的にはそういうことになるのかな。あたし、将来ここの家を継ぐの」
「え、じゃ、許婚ってことですか?」
「そうなんだけど、あたしは、好きな人と結婚がしたいのよ」