「何?」
「勉強教えてくれ」
「しょうがないな〜。あたしが教えるんだからクラスでの順位半分から上になるようにしてよね」
「うぅ」
「じゃ、教えない」
「が、頑張る」
「よし。協力してやる」
「翔太、あたしも頑張るね」
「おう」
「あ!なら、大神さんと鈴村くんの為にって言ってもほとんど鈴村のくんの為なんだけど、勉強会しない?」
「有村さんいい考え。美樹もそういうことしたことないかもだし」
「かも、じゃなくて、ないの。あたしはいいですよ。やってみたいです」
「有村と三津谷の力があればますます頑張れそう」
「いんや。俺は美樹専属だから、有村が鈴村専属だな」
「有村怖そうだな」
「頭ごなしには怒らないから」
「ほ、ホントか?」
「信用しなさいって」
「おぅ。じゃ、勉強会は、今週の土日からということで。場所は…」
「俺らの家にすっか?な?美樹」
「うん」
「俺の家は、アパートだから、無理だな」
「同居の人の家にお邪魔するのは気分的に申し訳なくなっちゃうし、アパートはご近所さんの迷惑になるでしょ。あたしの家でいいよ。あたしの家そこそこ広いし」
「有村、俺らの家でも、よかったに…」
「ありがとうございます」
「有村サンキュ」
そんな約束をしたことを副担任に話した。
すると。
「大神、よかったな」
「はい」
「だから、浮かれてるのか」
「浮かれてなんか…」
「いいや。めっちゃニヤニヤしてたぞ」
「ホントですか?」
「おぅ」