「まだ、完全下校時刻じゃないけど」
「お前ら、めんどくさい。ああ言えばこう言うで。ほら、鈴村と有村にも会わなきゃなんだろ。しかも、ココ…職員室はこれから、会議するところになるんだ」
「職員会議?」
「それがあるの。よって、生徒はここから出なきゃいけなくなる」
「はーい。じゃ、職員会議頑張ってください」
「早く出て行った」
こうして職員室を追い出されたあたしたちは、保健室に戻ったものの有村さんと鈴村くんが居なくて2人を探すことに。
「どこ行っちゃったんだろうね」
「靴は下履きだったから中にはいるはずだけど」
「そうだよね」
「保健室行ってみるか」
「そうしよ」
そう会話して保健室に戻ると、
「発見した」
「なんか見つかった」
と言う翔太と鈴村くん。
「大神さん、さっきはごめんね。いきなり。大神さんが大変な時に助けてあげられなかったし、考えてることは三津谷くんと同じで、許されないことは分かってる。だから、せめて、これからの時間は大神さんのそばに居させてほしい。先生の件も止めるべきだった。でも、三津谷くんの焦りようは話して頭の中を落ち着かせるべきだったの」
「そこに、俺もそばにいたし、少しの間だけど、三津谷の悩みを聞いてきたつもりで少しでも力になれないかなって、そう思っただけで」
「2人ともありがとうございます。よかったら、こんなあたしと一緒に居てほしいてす」