「そうなったら、美樹はクラスの誰も頼れなくなる」
「そ、それは」
「辞めるという手もあるが、辞めた後実家の後継ぎとして結果学校に行かされるかもしくは、通信学校に行くことになる。けど、周りは年下だろうし」
「しょ、翔太だって」
「俺は、猫でも被って、上辺だけでも仲良くすることぐらいなんとでもなる」
「うっ」
「な。2人ぐらい仲の良い奴居てもいいと思うんだ」
「あの2人は信用出来るんだよね?」
「信用してもいいと思う。だって、あの2人もクラスじゃかなり浮いてるし」
「え」
「ご飯も1人で食べてるし、有村は分からないが。鈴村は体育の授業も壁相手だし」
「翔太、誘えよ」
「誘ってるよ。最近じゃアイツとしか組んでねぇよ」
「あたし、あの2人と仲良くなれるかな」
「まぁ、仲良くなれるんじゃないか」
「頑張ってみる」
「俺も協力するから」
そう話しがまとまった所へ先生が来た。
「仲直りしたか」
「喧嘩してたわけじゃないけど。あ、鈴村くんと有村さんと仲良くなろうと思ってるんだけど」
「いいと思うぞ。だけど、担任が大変だな」
「なんでだよ」
「ホント」
「考えなくても分かるだろ。マイペースカルテットだからだ」
「それは、副担任もそうだろ」
「俺、HRほとんどいないし」
「担任の先生に押し付けてる」
「押し付けてない。それが、担任の役割だからだ」
「うわー」
「うわーとはなんだ、三津谷。まぁいいや、お前らそろそろ帰れ。下校時刻だ」