「いえいえ。美樹ちゃんの字綺麗だったから、緊張しちゃったよ」
「そんなことありません」
「美樹、敬語じゃなくてもいいんだぞ」
「つい条件反射で」
「そっか」
「三津谷くん、強制しちゃダメだよ」
「俺たちは、気にしてないから」
「はい」
「美樹ちゃん、これからも話したいな」
「俺も」
「はい」
「まだ、あたし達のこと怖いよね」
「なん…あぁそっか。美樹ちゃんいきなりごめんね」
「いえ、あたしは大丈夫ですので」
「美樹、いきなり悪かったな」
「…い」
「え?」
「怖い」
「記憶がね、一気にフラッシュバックした」
「美樹」
「あたしどうしたらいいのか分からない」
「何もしなくていい」
「他の人が怖いよ」
「怖がらせてごめん。三津谷くんに2人で無理やりお願いしたの」
「断ってよ。翔太の馬鹿」
「ごめん」
「あたしのこともはなしてあるんでしょ。先生にされたことも」
「あぁ」
「もぅ、嫌だ」
「…」
「話してほしくなかった」
「翔太と友達になれたと思ったのに、なんで嫌がらせするの?」
「したつもりは」
「ないのは知ってる。けど、翔太はお人好しだから聞かれたら誰構わず話すもんね」
「っ」
「もぅ、嫌。今日はあの家に帰んないから…翔太と友達になるんじゃなかった!!!ずっと1人の方がよかった」
「みっ」
『美樹』そう言おうとしたら美樹は保健室から飛び出すように出て行った。
保健室に残ったのは俺たち3人だった。
「三津谷」