そして、1番聞きたかったことを夕食の時に聞いた。
「明日学校行くか?」
「うん」
「辞めてもいいんだぞ」
「辞めないって決めた。決めたからには最後まで」
「美樹は頑固だなー」
「それがあたしです」
「じゃ、極力俺が傍にいる」
「はいよ」
俺は、『はいよ』という美樹の言葉が嬉しかった。たった一言だったのだが、美樹らしい返答だと思った。
そんな時。
「翔太」
「ん?」
「あたしね、友達とか作らないようにしてた」
「うん」
知ってる。理由も含めて。
「だけど、翔太ならいいかなって」
「…?」
「あたしと友達になって」
「……」
俺は久しぶりに脳内がフリーズした音が聞こえた。
「翔太?」
「…今、なんて?」
「だから、友達になって」
「いいのか?」
「うん」
「あ、あのさ、友達を作らない理由聞きたい?」
「俺、理由も知ってる」
「は?なんで?」
「実はな…」
と話し始め、全てを知った美樹は「今後お酒は呑まない」と宣言をした。
その日の夜、俺は美樹の特別になれた気がするのと、今日だけでも美樹との関係が1歩どころじゃなくて2歩も3歩も進めたきがした。
次の朝、鈴村と有村に報告をした。そしたら、鈴村は「やっとかー」と言われ、有村には「え?今まで友達じゃなかったってこと?恋人でもない?は?どういうことよ」と言われた。まぁ、それもそうだよなと思い、「詳しくはまた後で」と言っといた。
で、お昼休み。