から、横でニコニコしてりゃいいんだ」
その返答にコクンと頷くと翔太はあたしの頭を撫でた。
…ん?翔太なんかおかしい…。なんて言うかいつも以上に優しいというか…まぁ、階級みたいなものがなくなったからか。それがなくなっただけで…んー…そんなもんか。そんなものなのだとおもうとちょっと寂しいなそう思いつつもあたしは喋らないのに翔太はペラペラと話していた。
学校に着くと『ふー』とあたしは深呼吸をした。なぜなら、今日から新しい教室だからだった。翔太とは途中まで一緒でそれぞれの教室へ行った。
あたしはガラガラと新しい教室を開けるととある先生がいた。
「おやおや、今日からここの教室の子だね。名前は、美樹さんだね」
あたしは返答にコクンと頷いた。
「僕も今日からここの教室になったんだよ」
「そうだったんですか」
「お、声がやっと出たね。キミは声もだけど外見も可愛いよね」
「せんせ…その発言は…」
『危ないんじゃないですか?』そう言おうとした時にいきなりガラガラとドアの開く音がした。
「てめぇ何言ってんだ!!!その言葉危ねぇぞ!!!てか、俺の彼女だ」
「翔太」
そう、そこには翔太がいた。
「美樹ちゃん、何もされてない?」
「うん」
「あ、ごめんね。美樹さんに怖い思いをさせてしまったね」
「てめぇ、ホントに教師か」
「うん。そうだよ」
「よく教師になれたな」
「ギリでね」
「美樹ちゃん、保健室行こ」