「…」
「その頃には、人間なんか信用も出来なくなって、友達がなんなのかも分からなくなってた」
「っ」
「あたし前に言ったと思うけど、友達も彼氏とか恋人も要らない」
「要らないって」
「実際、翔太だって助けてもくれなかったじゃん」
「それは…」
「何?今更過ぎる言い訳?」
「ホントに悪かったって」
「もう、どうしていいのか分からない」
「そっか」
「うん」
「明日、学校行くか?」
「頑張るって決めたし、翔太が先に卒業するとか嫌だし」
「俺はちょっといい気分になるけどな。ほら、寝るぞ」
「うん」
......................................................
次の日。
あれ、またあたし部屋に…記憶がない。
下に降りると翔太がいた。
「あ、美樹ちゃん」
「うん」
「よく寝れた?」
「うん」
「朝ごはんは?」
そう聞かれると、あたしはただ首を振った。
 翔太は、いつも通りだし、またあたしを介護してくれたのかな?そう思いスマホでそう聞くと「うん」と言うように頷いた。それを確認した後あたしは家を出ようとすると、
「ちょっと待った」
「ん?」
「一緒に行く」
「え?」
「ダメ?」
 あたしは、フルフルと首を振った。
 こんな日がまさか来るとは思ってもみなかったあたしはスマホを出し『あたし、話さないよ?喋らないし』と打って翔太に見せた。
「お前が話さないのは気にしてない