湊「…1年…」
「……え…」
いちねんはん…?
1年……??
湊「お前が寝てた時間」
私がわからなかったと思ったのか言葉を付け足した湊
「…1年……」
衝撃を受けていると…
湊「俺ずっと怖かった…。
美玲がもう目を覚まさないんじゃないかって…。でも、待ってて良かった…」
「ありがとう湊…」
でも待って…?
私と湊ってまだ付き合ってるの…?
あの頃から1年経ってるんだよ…?
私は湊が好きだけど…湊は…?
他に好きな子がいないって言いきれる…?
湊「…美玲?」
急に黙った私を見て湊は声をかける
「湊……私…」
どうしてもその後の言葉が喉につかかって言えない…
湊「美玲?」
俯いて顔を隠していたのに湊に覗き込まれる
湊「ど、どうしたんだよ?」
湊が焦ってる
だって私が泣いてるんだもん
湊「どうした?言って?」
「湊…私…私は…まだ湊の彼女…?」
思い切って聞いてみる
湊「………は?」
湊から返ってきた短い返事…
やっぱり私は…もう……
涙が余計に流れた時だった
湊「お前、バカだな」
優しく私を引き寄せて抱きしめた湊
その拍子に私の涙が湊の服を濡らす
湊「俺は美玲が今でも好きだよ」
「…え……ホント…?」
湊「嘘言うわけねぇだろ」
私の耳元に唇を近づけて
湊「お前が好きなんだから」
そう言った
「湊…大好き」
湊「俺は…愛してる」
そう言われて顔が真っ赤になったのは言うまでもない
私が起きてから一週間ぐらいが経った
その次の日からリハビリを始めた
「ひーまー」
今はリハビリが終わり稔が結果を見てる
稔「はいはい」
「ねー」
稔「んー。まぁ。いっか」
「なにが?」
稔「大分動けるようになっただろ?」
「え?うん」
稔「退院していいよ」
「え!?ホント!?」
稔「あぁ。元々筋肉の低下が原因だったからな。すぐに動けるようになるだろうと思ってたけどここまで早いとはな…」
なんか感心されてる
「で、いつ、退院していいの?」
稔「いつでも」
「まじ?」
稔「うん」
こんな適当でいいのかなぁ?
一応稔って医者だったよね??
ま、いっか。そのお陰で退院できんだし
湊「美玲ー」
タイミングを見計らったように現れた湊
「湊、私いつでも退院出来んだって」
湊「はっ!?稔さんいんですか!?」
稔「うーん。一般人だったら一ヶ月は絶対安静なんだけどなぁ。まぁ。美玲が一般人だとは思わないけどな」
あのー。稔。酷くはありませんか??
殺気を出してみると
稔.湊「(ゾクッ)」
「稔??私ちゃんと一般人だけど??」
稔「は、はひ!!そうでした!」
噛んでるし笑
湊「み、美玲?殺気しまって??」
うっ…湊がしたから私を覗き込んでるから上目遣いになってて可愛い!!
やばい、ズッキューンってやられた←バカ。笑
「わ、わかったよ」
湊「ありがとな」
稔「(湊には弱いのか。今度から湊に助けてもらおう)」
そう心に決めた稔を美玲が知る由もなかった
湊と美玲がイチャつき始めたからそろーっと帰ろうと方向転換すると
「あ、明日退院するからよろしく」
稔「わかった」
それだけ言い残して消えた稔
湊「美玲。」
そういいながら私の髪を梳く湊
いつも稔や誰かが居なくなって二人きりになると急に甘くなる
「湊…くすぐったい」
湊「…もうちょっと…」
「…うん」
くすぐったくて恥ずかしいけど心地良いこの時間
咲「みーれい♪」
空気が読めないのか咲が入ってきた
伶「おい、咲」
陣「空気読もうよ…」
咲「うー…だってー最近美玲が湊に取られてばっかなんだもん」
湊「別にいいだろ」
咲「良くない!!」
そこから二人の喧嘩が始まって看護婦長さんに怒られるまで続いた
でもあの看護婦長さん凄かった
トドメの一言が「ここの病室出禁にしますよ!?」で族の幹部二人が黙った笑
「あ。そーいえば」
伶「どうした?」
「私、明日退院するから♪」
咲「ホント!?」
「うん♪」
咲「やったー!」
伶「ホントにもう大丈夫なのか?」
「大丈夫大丈夫♪稔に許可貰ったし!」
伶「そうか」
ホッとしたように息を吐いた伶
それから他愛もない話を皆でして面会時間ぎりぎりまで喋った
湊「じゃあ、明日向かいに来るな?」
帰り際に湊がそう言って帰っていった
そーいえば退院したら学校行かなくちゃだよね…?
王蝶のみんな元気かな…?
あ、でも…私って奈々イジメた事に学校ではなってんだっけ?
じゃあまだ、イジメとかもあんのかな?
面倒くさいなぁ
そんな事を思いながら暇になった私はいつの間にか眠りについていた
チュンチュン
「んー…」
外から小鳥のさえずりが聞こえて来る
カーテンが開いてるから光も差し込んでいた
「……何時…」
枕元においてあった携帯の表示を見ると8:50…。
湊が来るって言ってた時間は…9:00
「や、やばい」
全部の支度終わらせようと思ってたのに!!
「みーれい!」
ガラガラと音をたてて開いた扉
「み、湊?!」
え?まだ、10分ぐらい前だよね?
てか私、ね、寝起き…
顔も洗ってないのに〜!
「どした?百面相して」
「なっ、してないっ!」
「はは、どうせ。さっき起きたんだろ?」
「うっ」