「おい」
ドスの効いた低い声は、いつものかなくんの声ではなかった。
「よく覚えとけ。俺の大切な人傷つけたら絶対許さねーから」
「す、すみませんでした~」
そう言って男はそそくさと逃げていった。
『かなくん、ありがt...「雪乃の馬鹿!!もう少し遅れてたら、雪乃叩かれてたんだぞ!!どれだけ心配したと思ってんだよ!!」
『なんでそこまで心配してくれたの?』
「好きだからだよ。雪乃のことが好きだから心配するんだよ」
かなくんが私を....すき?
「雪乃。」
彼が私を見つめる
『はい』
「俺は雪乃のことが好きだ。だから、俺と付き合ってください」
少しだけ時間が止まる
『おねがいします!!』
そう言って私はかなくんに抱きついた
_________________