「おい」


ドスの効いた低い声は、いつものかなくんの声ではなかった。



「よく覚えとけ。俺の大切な人傷つけたら絶対許さねーから」



「す、すみませんでした~」

そう言って男はそそくさと逃げていった。



『かなくん、ありがt...「雪乃の馬鹿!!もう少し遅れてたら、雪乃叩かれてたんだぞ!!どれだけ心配したと思ってんだよ!!」




『なんでそこまで心配してくれたの?』




「好きだからだよ。雪乃のことが好きだから心配するんだよ」



かなくんが私を....すき?



「雪乃。」


彼が私を見つめる



『はい』



「俺は雪乃のことが好きだ。だから、俺と付き合ってください」



少しだけ時間が止まる



『おねがいします!!』


そう言って私はかなくんに抱きついた
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