『嫌!!離して!!誰か助け..「黙れ!」


男が右手を上げ振り下ろす


叩かれることを怯えながら私は目をぎゅっとつぶった。


いくら待っても痛みが襲ってこない


恐る恐る目を開けてみると...



『かなくん!?』


そこには彼の姿があった



髪もボサボサで服もいたるところが破けていて、息切れも激しい


「くそっ、邪魔すんじゃねー!!」


『かなくん危ない!!』



「大丈夫」

そう言ってかなくんは、男の拳を受け止めニカッっと笑った。