「架樹、寒くない?」
秋も深まり、紅葉が綺麗になってきた今日。
とか、かっこいいこと言ってみるけど、実は、連也くんが好きってことしか考えていません。
「おーい、架樹?また遠い世界行ってねーか?」
相変わらず、あたし達はラブラブで、超スーパーダイナマイト級ラブラブで、毎日連也くんに惚れていっています。
はあ……、好き。
「おい、無視るな、果汁」
ん?果汁?
あたっ、あたしは!!
「果汁じゃない!!」
「おお、やっと反応した」
へっ?と、連也くんを見ると、連也くんはクスクス笑っていた。
そこで、やっと我に返る。
「あっ、ごめん!何て言ってたの?」
「寒くない?って」