あたしは目を見開く。

なんか、もうよく分かんなかった。



ちゅっ、という軽いリップ音が聞こえ、それから相馬くんはゆっくりとあたしから離れていった。

あたしもそっと起き上がり、相馬くんを見つめる。


「……ポッキーゲーム、俺の勝ちだね!」

相馬くんは無邪気に笑いながらあたしにそう言った。



……こいつ、もしかして確信犯か?
さては、あたしが恥ずかしがってるのを楽しんでたな?

それに気付いたあたしは、思い切り相馬くんを睨んだ。



「ちょっと、もうー!」
「はははっ、可愛かったよ、純香ちゃん」
「ふざけるなあ!!」


あたしは相馬くんの胸をバシバシ叩いた。
相馬くんは楽しそうに笑っていた。