あたしが眉を顰めると、相馬くんは、

「真剣衰弱なら楽しいって!」

と、言った。




「……これだ!」
「はい、ハズレー」
「くそっ」
「ふふっ、弱すぎでしょ」


あたし達はそれから、真剣衰弱をしたり、絵しりとりをしたり、オセロをしたりして、楽しく遊んだ。

真剣衰弱は強かったのに、絵しりとりはあたしの絵心がなさすぎて、形勢逆転した。

そして、時間が経つに連れなくなっていくお菓子たち。


「……あー!やることねえ!!」

相馬くんが、お手上げ、と言うように両手を上げ、叫んだ。
そう。ついに、遊びがなくなったのだ。