「昔って、札幌で?」
「え!?」
アタシの手からボディソープの瓶がすべり落ちた。慌てて、拾うと今度は蛇口の淵に背中を打ってしまった。ジーンと痛む背中をさすっていると、メタボが口を開いた。
「案内所でさ。札幌出身の子いますかってきいたら、アナタを紹介されたんだ。実は、オレも札幌出身でさ…」
なんだ、初めての風俗は同郷の嬢とか。オトコの妄想ってわからない。この前は、ワカメのような髪の中年オヤジに妹呼ばわりされ、先日はどこで手に入れたのか、マックの制服を着せられてプレイさせられた。バカデカイ、真っ黒なバイブを二つのアナに突っ込まれたこともある。それに比べれば、気心の知れた道産子エッチなんぞは、まだまだ可愛らしい…。
シャワールームから出て、タオルでカラダを拭いてやっているとメタボがまた口を開いた。
「オレさ、平岡出身なんだよね。清田区の。キミは?」
アタシの手首から力が抜け、今度はバスタオルをハラリと落としてしまった。
それは紛れもなく、アタシが20年間過ごした街だったのだ。
「え!?」
アタシの手からボディソープの瓶がすべり落ちた。慌てて、拾うと今度は蛇口の淵に背中を打ってしまった。ジーンと痛む背中をさすっていると、メタボが口を開いた。
「案内所でさ。札幌出身の子いますかってきいたら、アナタを紹介されたんだ。実は、オレも札幌出身でさ…」
なんだ、初めての風俗は同郷の嬢とか。オトコの妄想ってわからない。この前は、ワカメのような髪の中年オヤジに妹呼ばわりされ、先日はどこで手に入れたのか、マックの制服を着せられてプレイさせられた。バカデカイ、真っ黒なバイブを二つのアナに突っ込まれたこともある。それに比べれば、気心の知れた道産子エッチなんぞは、まだまだ可愛らしい…。
シャワールームから出て、タオルでカラダを拭いてやっているとメタボがまた口を開いた。
「オレさ、平岡出身なんだよね。清田区の。キミは?」
アタシの手首から力が抜け、今度はバスタオルをハラリと落としてしまった。
それは紛れもなく、アタシが20年間過ごした街だったのだ。