それを食べ終えると、さきほどよりは幾分よくなったのですが、これから私はどうしたいいのだろと考えると、不安がまた襲ってきました。
少女は、気を紛らわすように、またさきほどの絵に近づいていき、眺めていました。

「その絵、相当気に入ってくれたんだね。嬉しいけれど、昔の僕を見つめられている気がして恥ずかしいなあ」

「ふふ、でもこの絵を見ていると幸せな気持ちにさせてくれるの」

「姫を笑顔にしてくれるなら、いつまでも見ていていいよ」

そう言いながら、はいと王子が少女にカップを手渡しました。その中の覗くと、不思議な色をしていて、ドロドロとしているようでした。恐る恐る口に入れると、それはとても甘く美味しい飲み物でした。それを飲みながら、王子は話し出しました。