生徒会室にはすでに誰もいなくて、生徒会長の椅子には、ぼんやりと肘をついて及川先輩が座っていた。

私を見て笑顔を見せる及川先輩に心がずしんと重くなる。

生徒会室を出る時に手を振り払ったのに、そんなことは気にしていないって顔している。
きっと及川先輩は、私を信じてくれている。

間違っているのかもしれない。
だけどこれは、私が選んだ、最良の選択。

「話があるんです。クリスマスの時の広場で、7時に待っててもらえませんか」