残された私は、机の上の写真を捲って集める。
めいどいんふぁいとの写真だけじゃない。

地元だからって油断してほぼすっぴんで歩いている写真まで。
斎藤先輩の歪んだ気持ちが伝わってきて怖い。

監視されてたことに少しも気が付かなかった自分を馬鹿だと思う。
そのせいで及川先輩まで辛い思いさせることになるなんて。

目頭が熱くなったけど、泣いちゃダメだって唇を噛んだ。
全部終わらせるまで、涙は絶対に見せちゃだめなんだ。
自業自得なんだから。