かれこれ3、4年ラビ子のファンを続けてきたのだが、そのあまりのマイナーさにラビ子を好きという人に私はまだ出会ったことがなかったのだ。



「うん、すっごく可愛いよね!私も何個かグッズ持ってるよ」



ほら、とその子は何個かラビ子のグッズを見せてくれた。

私の持っていないものもあり、とてもテンションが上がる。



「すごい、私ラビ子好きな人に今まで会ったことなくて!もしよければ…」



会話に勢いがついたその時。

キーンコーン、とチャイムが鳴り響いた。



「「あ」」



それは間違いなく、入学式の始まりを告げるチャイムだった。