《沙也加side》
「神様どうかお願いします、城西高校に受からせてください」
「沙也加~、考えてることが口にでてるよ~」
「だって、受かりたいんだもん!香と違って馬鹿なんですよーだ!」
「ごめん、香、受かる気しかないわ~」
ーもう、香ったら余裕なんだから~ー
今日は県内トップの公立高校、城西高校の合格発表の日
みんながあの紺色のブレザーで赤のリボンの制服に憧れている
けれども、私横手沙也加が受かりたい理由はこれとはまったく違ったものである
ペタ、ペタ
番号が続々と貼られていく中、私と香の番号を無事発見
「香やったー!うちらの番号あったよ!」
「別に香は余裕だけどね~沙也加はまぐれ~」
と言いながら舌をかわいくだしているポニーテールの女の子は佐藤香
こうして私達の高校生活が始まったーーー《沙也加side》
「ほんとによかった!香と同じ高校いける~」
「さぞうれしかろう」
「香きも」
「なんだとーーー!」
いつも通りの会話、でもあたしの気持ちはるんるんだ~
城西高校にはあの人がいるからね
あたしに幸せを与えてくれた人、そして奪った人、、、
香には言おうか迷って結局言えなかったんだよね。
「沙也加!なに考え込んだかおしてんの?!はやくいくよ」
「あー、ごめんごめん、すぐいく!」
まあ、別いっかー!
まだあたしあなたのことを追いかけてもいいですか
好きでいていいですか
《香side》
なんか沙也加うちに隠してることあるんだよね
隠し事してる時必ず髪の毛くるくるするんだよね
沙也加は中学2年生の時から何かがかわった、よくわからないけど何かがーー
うちだって沙也加に言ってないことあるし結果オーライかな?
何かあっても沙也加には笑顔でいてほしいんだ