するとバスに先に乗ろうとした和矢と何故か目があった。


でも…冷たい目。
友達の話は聞き間違いかな?なんて思いながら私はバスに乗った。


私は和矢達の二つ前の椅子に座った。


夕焼けの空を見つめながらウトウトしかけていると…


パサッと後ろの方からクシャクシャに丸められた紙が飛んで来た。


開けてみると…


『090……
かけてやって。これ和矢の携帯』


『えぇ!!』
思わず声が出てしまって口を手で押さえた。


和矢は友達が投げた紙を知らないのか友達と普通に話してた。


私が降りるバス停になり和矢よりも先に降りた。


『あ~あ…!和矢が見れなくなった…』


と呟いていると通り過ぎて行くバス の中から和矢の友達が『ヨロシク』なんて手を振っていた。和矢とも目が合いながらバスは進んで行った。