教室に着くなり机に顔を伏せた。


すると!

『莉乃…ちょっといいか?』


和矢の声にドキッとした。普通にしようと、

『どした?』
なんて明るく返事した。


すると和矢は私の腕を掴み教室を出た。


使っていない教室に連れてこられ、びっくりしてる。いつも冷たい目なんだけど、今は悲しそうに遠くを見ながら、


『謝るのは、俺だよな!』


『え?なにが?何で謝ってるの?』

私は謝ってる意味が分からなくて聞き返した。


『電話…無愛想にしちまって…』


あの冷たい和矢の口からこんな言葉がでるなんて、思いもしなかったから。


『いいよ。気にしないで!』


なんて笑って答えた。


すると、体が急に締め付けられる。

抱き締められてる事に気付く。


『俺…莉乃が好きなんだけど…俺のもんになってくんない?』


って?
ええー??

ドキドキしながらも少し離れた体。

『私もずっと好きだったよ。嬉しいよ~』


とニコニコしながら和矢の顔を見た。