私の一生をあなたに捧げます



『チュンチュン』

『ハハハー……………嘘でしょ、ねれなかった。。。』
まぁしょうがないかと思いながら学校に行く準備をする。そう言えば時間は…………は?8時こないだとまんま一緒じゃん、しかも今日からテスト。。よし、これは奈々の注意を無視して走るしかない、この時の私はこの後自分の体がどうなるかなんて考えてもみなかった。ただ、学校に遅れるということだけ

『はぁはぁはぁ、奈々おはよう』
助かったことに家から学校まではそこまで遠くないから少し走っても発作が起きることはない。『あ!バ『バカなのはわかったから』
何を言われるかなんてもうわかってるから先に言っておいた。
『あんた此の期に及んで、てか、こないだより息上がってるけど平気なの?』
『大丈夫だよ、ほらテスト始まっちゃう』
やっとおわった、弁当食べて今日は下校だ。よかった、この後授業なくて。正直……もう…

『香織、ご飯食べないの?自分で作ってんのにもったいよ、てか、うまそーー????』

『あ、じゃー、たべていいよ、奈々持ってきてないんでしょ、購買いくなら食べて。私食欲ないからいい、トイレ行ってくる』

正直きつい、保健室に行きたいのは山々だけど、病院送りにされそうだし、これで帰れるし、我慢だ
はぁー、休憩、一通り患者を診察したところで休憩をするためコーヒーを飲んでいた。もう3時半か。よしもう一踏ん張り行くか!今日は夜の7時には上がりだからそれまで頑張るか!!!
そこにPHSがなって

『榊先生!!!!!急患です!!』
『今行きます、患者の名前は?』
『相澤香織さん、先生の患者さんです!』
『え、わかりました、すぐにベッドの準備を!』
やっぱり無茶したのか、すぐに来いと言ったのに。でも今はそんなこと言ってるときじゃない。早く香織ちゃんの元に!
『ん、………ここ、どこ、、、、病院?』
一年ぶりの光景にため息が出る。でもなんで私がここに、学校で食欲ないからトイレ行こうとして、そこから、ん?覚えてない。

『香織ちゃん、起きた?』

ドアが開いて榊先生が入ってきた
『あ、はい。………いっっっ』
起き上がろうとすると、胸の辺りに激痛が走る。

『香織ちゃん?どうした?どっか痛い?』

あ、やば、

『あ、いえ、あ、家に帰りたいなーなんて。』

『悪いけど、今日は入院してもらう。明日の朝、検査だから』

ため息も出ないよ、、、、

『え、なんでですか。私大丈夫です。多分、2、3日寝てなくて、めまいがして倒れたんだと思います。』

『気づいてないとは言わせないよ、喘息が出てた。今度いつ発作が起きるかわからない。一人暮らしの君をこのまま返すのは無理だ』

そんな……まぁ、でも熱があるみたいで今動けそうにないから先生の言うことに従おう。

『わかりました、またお世話になります』

『おう、すぐによくなると思うから、明日の検査のために、今日は早くな寝て、今からご飯くるから。』


『あの、』

『ん?』

『食欲がないんですよね。』

『あー、そうか、じゃー、点滴入れるけどいい?』

『お願いします。』

別に点滴が怖い人間じゃないから無理に食べて戻すより全然よかった。