「いつから?」

「へ?」

「いつから、…好きだって思ってくれてたの?」


彼女がなんでそんなこと言うんだって、顔を顰(しか)める。


俺は別に深い意味とかはなく、ただの興味本位で言ってみただけだった。

だって浅井さんが俺をずっと好きだったとか、普通に考えて想像できないし。


「……から、」

「え?」

「、1年の、時から…!!」


真っ赤な浅井さんの顔を見て、見てるこっちが赤面した。


だって、え?

1年の時からって、……。

まじ、……ですか?


「ど、どういうこと?接点なかったよね?1年の時、」

「んんー…」

「え、なに?」

「あのね、んーと。電車で、…」

「で、電車?」

「電車で、次の駅で降りるって言って、降りなかったの。後藤くんが」



「……。…は?」



もう勘弁してって照れながら、浅井さんは自分の両手で真っ赤な顔を隠したけど。



正直俺には、

ちんぷんかんぷんだった。






fin.