病気?


「残念ですが...病気が悪くなっていってます。でも、はやく悪くなることはないでしょう。もっと遅くさせるために、薬を準備しました。毎日、必ず飲んでくださいね。飲まなかったら大変なことになります。薬はたくさんあり、副作用がでるかもしれませんが、頑張ってくださいね。何かあったら電話して下さい。」
「あの...病名は...?」
「それが...わからないんです...」
「.....っ!?わからない!?」
「はい。長年医者をしている私にもわかりません。ほかの医者に聞いたり、本で調べたり、いろんなことをして調べてみましたが、何もわかりませんでした。」
「そ、そうなんですか...」
「ということで、次来るときは血液検査をお二人にしてもらいますが、大丈夫ですか?」
「そ、そうすればわかるんですか?」
「わかるかもしれないし、わからないままかもしれません。でもそれは、やってみないとわかりません。」
「わかるかもという可能性がある…やります!」
「やるの!?いやだよ…針が刺さるんでしょ!?無理。絶対にいや。」
ヤダよ、やりたくない、痛いし。ヤダヤダヤダ
「もう少しで高校生よ!?強くなりなさい!病気がわかるかもしれないんだよ!?すぐ死ななくてすむかもしれないんだよ!?長生きしたくないの!?」
「そりゃ、長生きしたいよ!でも、痛いから嫌だ。しかも、やってわからないままだったら、どうするの?責任とってくれるの?何してくれるの!?死んだほうがまし!」
「そんなこと言わないで!私は、あんたのために一緒に病院行って、たくさんお金払ったんだよ?」
「あーうるさい!何?お金と時間返せって言うの?無理でーす。私、働いてないし、魔法使いじゃないし!」