どこの家も、このような調子です。


米と魚を交換したり、果物と茶を交換したりしています。


魚、米、柿、柚子、茶、みかん、桃、野菜、鶏を飼っている家は玉子・・・


というふうに食料は、ほとんど自分たちで調達できます。


ただ、それ以外のものは、朝と夕方の一日二便のバスで町まで買いに行っていました。


しかし月日が経つと、若い人たちは、町や都会へ働きに出て行きます。


次第に若者は部落に居なくなり、当然、子供も居なくなりました。


残ったのは、じいちゃんとばあちゃんばかり、それと猫たちです。