マシュがシマの家に帰ってくると、シマが縁側で朝食の魚の干物を食べていました。


シマはマシュが袋をくわえて、こちらへ向かってくるのを見て


「どうしたんじゃマシュ」


「朝早くから、どこへ行っていたのじゃ?」


マシュはシマの前まで行くと、くわえていた袋をシマに差し出します。


袋の中身を見て、シマは驚き


「マシュ・・・これは、どうしたのじゃ」


「わしが昨夜、山の部落には、美味しい草や薬草があると話したので、山の部落へ盗みに行ってきたのか」


「ちゃうよ。シロクロと話に行ってきてん」