「いいやろ、おまえに任せよう」


「ところで名前を、まだ聞いてなかったが、何という名前や?」


「うちの名前はマシュ言うねん」


「そしたら、その縁側の隅にある袋をちょうだい」


シロクロは縁側の隅に、かためて置いてある袋のひとつをマシュに渡しました。


マシュは袋を受け取ると


「この持って来た魚の干物は好きなように食べてええよ」

(お~お、やっと食べられるのか)

「手土産代わりにシマの家から持って来た干物やねん」