「そしたら、うちにええ考えがあるわ」


「あのな、その縁側の隅に置いてある袋に、畑の美味しい草と薬草を詰めて持って帰ってもええか?」


「それを持ち帰って、うちがな、シマと交渉するわ」


「美味しい草や薬草を受け取るかわりに、魚や魚の干物を山の部落に届けるように話してみるわ」


「どうなんシロクロ、うちに任せてみいへん?」


シロクロは、じっとマシュを見つめて


「う~ん・・・私らでは、もう話し合いは無理な状況じゃからなあ・・・」


考えていたシロクロだが、魚の魅力には勝てません。