「そうや、そのとおりや。あいつらと私らは争っている」


「ところで、私の名前はシロクロです。クロシロと違うで」


「あ~、そうなんクロシロ・・・ちゃうわ、シロクロ」


「あのなあシロクロ、なんで争うのや?」


「それはな、あいつらが魚を獲らしてくれんからじゃ。それで私が税金を掛けると命令したら、仲が悪くなってきてのう、それから、なんやしらん、だんだん険悪な関係になってきたのじゃ」

(干物が目から離れん・・・く、く、食いたい)

「あかん、あかん、そんな一方的に税金や掛けたら、誰でも腹が立つがな」


「しかし私は猫谷部落の長や。だから、そのぐらいの権限はあるやろ」