君は泣き止むといつの間にか眠ってしまう
その寝顔を見ながら僕はギター弾きながら
君の頬に流れた雫を拭うのだった
僕はどこにも行かないのに君は僕の裾を握ったまま離さない



「どこにも行かないでね…」


と言っているかのように。僕は君にひざ掛けをかけてあげ、夜空を見ながらギター弾き、星の数を数え、君を見つめる。
そんな事をしながら時間が流れていき君が目覚めた時に一緒に海を眺めながら温かいコーヒーを飲むのだった。






「いつの間にか寝ちゃうんだよね…いっつも
何故だろう」
と君は微笑んで乱れた髪を耳にかける。
頬杖つきながら君は指をさして僕にこう言ったのだった。





「人って死んだらあの先に行けるのかな…?
私ね死んだらあの先に行ってみたい
誰もいない私だけの場所って感じで…」






とそう僕に言って「…なんてね?」
と言いながら笑ったのだ
僕はただ嫌な予感しかしなかった
「…なんてね?」って言うのは冗談ではないと言う事に僕は気付いているからだ。