私、美海 明里。
はっきり言って超地味子ちゃんです。
誰にも気づかれないほど空気薄い子です。。


なんてことはありません。
隣の席の桜路くんは気づいてくれます。
名前からして王子です。
サラサラの髪に切れ長の綺麗な目
すっと通った鼻筋、薄く上がった唇。
女装しても問題ないくらいな美人さんです。

そして、唐突ですがわたし、そんな王子...
いや、桜路君に恋してます。
春が過ぎ夏が過ぎ秋も過ぎ冬になった今現在。

だだいまピンチを迎えております。

桜路君への想いを綴りあまりの恥ずかしさに机の奥へしまった手紙がないのです。
ピンチです。
何故私は学校の机にしまったのでしょうか。
ピンチです。

とりあえず(桜路君...好き。)とめっちゃ丸文字で書いた私を誰か殴ってください。