「待ってくださいっ!!」
教室に荷物を取りに戻ると後ろから大きな声がした。
聞き覚えのある声がして振り向くと後輩がいた。
『なにかあった?』
普段大きな声を出したりしないタイプの村上ちゃん。
「あ、あの…うち言葉にするの苦手なんですけど、なんて言うか、こう…うーん。先輩のこと好きなんです!!」
まさかの後輩からの突然の告白…?
なんて返したらいいのかわからなくて唖然としていたら
「いや、違うんです!!好きなんですけどそういう好きじゃないので安心してください。」
『う、うん』
「人間として好きなんです。」
よくわからないけどきっと村上ちゃんの言い方からすると嫌味ではないんだろう。
「うち、先輩みたいになりたくて。」
私になってもメリットがないと思うけどな…
なんて後輩からのありがたい言葉をすべて否定するのは罪悪感でいっぱいになるから受け止めよう…