そして新入生が入ってきて私は最高学年になった。
体験入部で目がキラキラしている一年生。
そんな一年生を見ながら可愛ななんて思ってると
「こ、こんに…ちは………」
睨んでると思われるみたい。
そして吹奏楽部には怖い先輩がいると広まり同学年の部員から憎まれるのだった。
一年生が入部して一か月位経った頃…
「木山先輩…。」
私に話しかけてくれた一年生。
『どうかした?』
「このパート難しいので教えてもらえませんか?」
一か月経って一年生も私に慣れてきたみたい。
やっと普通の会話ができるようになった。
私から話しかけないから話すタイミングがなかった。
唯一する会話といえば
「怒ってますか?」
『大丈夫。』
「もしかして具合悪いですか?」
『大丈夫。』
これくらい。私を気にしてくれるんじゃなくって顔色を窺ってるだけ。