その後私と由美ちゃんはたくさん泣いた。

引っ越すまで由美ちゃんと会うたびたくさん泣いた。
今思えば笑えるくらい泣いた。

電話で声も聞けるし毎日話すことはできるけど私の中では由美ちゃんがクラスにいなくて


゛会えない゛
っていうことがすごく大きなことだった。



そして私は今に至る。

由美ちゃんが転校してから誰とも話せなかった。


由美ちゃんが風邪をひいて2日来ないことがあった
それだけでストレスで熱を出すような私が友達を作れるわけがない。
学年が上がってからある程度グループができてしまって。それから穴を埋めるかのように私は勉強に打ち込んだ。行きたい高校なんてなかったけどひたすら勉強していた。成績のよくなかった私が突然成績よくなるもんだからカンニングの噂すら立った。志望校はないけれど。しいて言うなら由美ちゃんに会える高校。そんな高校あるはずもなく…


私にとって由美ちゃんは大きな特別な存在だった。唯一の。