苦手だった人間関係も由美ちゃんがいたから安心していろんな人と関わることができたの。
「はーるちゃんっ。」
いつも笑顔でいつも私に気遣ってくれて私の気持ちを分かってくれた。
そんな由美ちゃんに甘えすぎたのかもしれない。
クラス替えも無事由美ちゃんと同じクラスで体育祭、夏休み、合唱祭、いろんなイベントが終わって1月の冬休みに由美ちゃんが
「はるちゃん、うちね引っ越すことになった。」
『え…』
由美ちゃんから突然の告白に言葉が何一つ出なかった。
「はるちゃん…そんな顔しないで、泣かないで…。うちも…っうちも…うぅ」
由美ちゃんに言われて気が付いた。
無意識のうちに涙がたくさんでて…
こういうときなんて言っていいのかわからない…
由美ちゃんが泣いたところも私が泣いたところもお互いに見てきたのに…
由美ちゃんなのに…
いつもの由美ちゃんなのに…