そしてあっという間に卒業式。
短期間でいろんなことがあった気がする。
寂しさで泣いてる人、希望と期待でキラキラ笑ってる人。
そんな人を見ながら私はパパとママと車で帰る。
卒業祝いで外食していると…
「はるかぁ~。本当にここでいいのか?」
「そうよ、はるちゃんならもっといいとこ行けるのよ?」
もう受かったというのに今更進路の説得をしてくる…。
『うん、ここに決めたの。』
「この学校でなにかやりたいことでもあるのか?」
「吹奏楽部もそんなに強豪校じゃないわよ?」
『いいの。吹奏楽部には入らない。』
三者面談の時から意見を変えなければ゛やらない、行かない。゛としか言わない私に二人とも驚きを隠せないみたい。
「まぁいいじゃないか。なにかやりたいことがあるんだろ?」
『うん。』
「あら、はるちゃん!そうならそうと…」
「なにをするんだ?」
『高校デビュー。』