アタシが初めて蓮としたのは、2年に上がり、少し経った頃だった。
クラス替えをし、里穂、蓮、拓海と良く遊ぶようになっていた。
そうしてるうちに、蓮とは気が合い、色々な話をするようになった。
たまに電話をしてお互いのちょっとした相談をしたり、お互いよくじゃれ合ったりしていた。
蓮は女の子とよく絡んでいるし、モテていると思うけど、彼女はしばらくいないみたいだ。
アタシは1年の終わりまで翔太とゆう彼氏がいて、結構続いていたし仲も良かったと思うけど、些細なすれ違いから別れてしまった。
割と好きだったから、別れた当初は結構落ち込んだりもした。
それから寂しさを埋めるように色々な人と遊んだりもしたけど、やっぱり心から好きってゆう人には会えなかった。
蓮とは4人ではよく遊んでいたけど、2人で会ったりすることは滅多になかった。
そんなある日、急遽蓮から誘われ、2人で遊ぶことになった。
蓮が家に来て、いつも通りたわいも無い会話を交わしていた。
しかし、その関係もこの日に変わった。
蓮の唇が、突然私の唇に触れた。
私は最初突然の出来事に驚いたが、そのまま蓮のペースに飲み込まれてしまった。
今まで見たことのない蓮の表情。
それは、“男”の顔をしていた。
長くなる蓮のキス。
「したい…。」
耳元で呟く蓮の甘い声に、私は頷いた。
この日、初めてアタシたちは身体を重ねたのだ。
そして、この日からこの関係は続くようになった。
蓮の気まぐれで、会いたい時に会いに来る。
そうして、お互いに身体を求め合う…。
ただ、それだけの関係。