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携帯の着信音で目がさめる。
誰だろう?
携帯に目をやると、 “蓮” の文字。
「もしもし?」
「俺。今から家行っていい?」
「え?今日予定あるんじゃないの?ってか寝てたんだけど!」
「終わった。てか寝てたとか暇人かよ!とりあえず今から向かうから!」
そう言って、蓮は強引に電話を切った。
こういったのは今に始まった事じゃない。蓮はいつも気まぐれで強引だから、アタシのペースなんて知ったこっちゃない。
時計を見ると、19時を回っている。
アタシは結構な間寝ちゃってたみたいだ。
ぼーっとしてる間に、外からバイクの音が聞こえてくる。
この音は、間違いなく蓮のバイクの音。
玄関を開けると、そこにはやっぱり蓮の姿がある。
「オッス。やっぱ外あちいな。」
そう言いながら、蓮は慣れた足つきで二階のアタシの部屋へと向かう。