そばで聞いてたアルトがぶわっと大きくあくびをして、だるそうにしせいを変えた。今は狼の姿であるアルトはその大きさからソファに横たわっても結構はみ出していた。

「...だったら、俺も行くわ。」

アルト飲む言葉にブランはピタリと紅茶を飲む手を止めた。

「...いや、いいよ。今日はオレがいるし。」
「誰がてめーらについて行くっつった。俺も街に繰り出すってだけだ。...心配しなくても邪魔なんてしねーよ。」

最後、小さく言ったアルトにブランも「そんなんじゃないって言ってるだろ。」と呟く。


そんなこんなで始まったこの日、ブランの仕事が珍しく休みで5人揃った私の部屋は、朝から少し狭く感じた。