「よぉ、今日は早いのな。」
「うん。今日は仕事が早くおわっ…」

一番に話しかけたアルトに、ブランは口を開きかけ、素早くレイリー、ペングウィンとその視線は移って私に差し掛かるとすぐにアルトの方を向いたが、また再びこちらを見る。

「二度見かよ。」

と、アルトが突っ込んだが、ブランは瞬きをパチクリして目を細めた後、何故だか顔が真っ赤になった。

「こ…これは一体……っ?」
「変態上司による強制だ。」
「そこ、副隊長殿が変な勘違いするようなこと言うのやめくれるかな。」

レイリーに睨まれたアルトは、「はいはい。悪かったな。」とでも言うように大きくあくびをすると、我関せずと居眠りをし始めた。ブランがレイリーに説明を求めるように見ると、レイリーはため息をついて話し始めた。

「えと、もうすぐ謝肉祭だよね?」
「変なバイトは絶対禁止。」

ブランは即答した。