昨晩の指切りのせいで、色々妙なことを考えてしまい、入眠こそ時間がかかったものの、一度眠りに落ちれば疲れていたのか爆睡していた。
やっと起きることになったのは、コンコンとノックの音をドアに聞いてからである。寝ぼけまなこの上にパジャマ姿だったが、待てせては悪いと渋々開ければ、そこには満面の笑みでレイリーが立っていた。
「おはよう、ルカさん!」
言って、返事も待たずにレイリーは部屋に入ってきた。
「レイリー、早いよ。」
「何言ってんの。もう昼過ぎてるのに。」
目をこすりつつ応える私は、レイリーの一言でカッと目が覚めた。
「ウソ..」
「ホント」
ニッコリ笑ってレイリーが言った。